背景

ISDN回線を利用したネットワーク構成はかなり減ってきていると思いますが、それでも歴史のあるネットワークだとISDN回線はまだ現役というところもあります。

ルーターのEOSLを迎えるにあたり、ルーターは新しくするけど、ISDN回線はそのままということが、たまにあります。また、ラックの集約等でデータセンター内の設備の関係で回線を引き直したりというケースが発生したりすることがあります。そんな時のトラブルシュートでコマンド等を忘れてしまっていることが多いんですよね。

そんな時に使えるように、ここに記しておきます。

前提条件

Cisco社のルータを使用することを前提としています。

ダイヤルアップできない場合に使えるコマンド

ダイヤルアップで接続出来ない場合の解析のステップとして、ログを参照するのが定石です。

ルータがダイヤルアップするまでには、ACLで許可されて、ルーティングが入ってて・・・とかをチェックすることになります。

それ以前に、そもそもデータセンター内の設備に間違いが無く、コールできるかを確認したい時があります。特に、新規に回線を敷設したり、休止にしていいた回線を使いまわしたりするようば場合は設備的に準備できていなかった場合は確認しておきたいです。

そこで、ダイヤルアップができるかどうを確認したいのが、以下のコマンドです。このコマンドで、携帯電話に発信できれば、設備的なところはクリアしたと判断できるでしょう。

以下は、bri0で発信する場合の例です。

Router#isdn test call interface bri0 電話番号

携帯電話側は、いわゆる「ワン切り」のような形で履歴に残ります。発信者番号通知もされるので、想定している回線かもこれで確認できます。