Windowsのメディアプレイヤーで再生するためにやったこと

要件はWindows Media　Playerで再生

約23GBほどの3時間のm2tsファイルを以下のように加工して欲しいという要件がありました。

m2tsファイルのエンコードは日常茶飯事です。

番組録画が終わったら自動でH.265にエンコードするように設定しています。しかもGPUを使用するのでエンコード速度もなかなかなです。

なので、H.265とH.264の2パターンでエンコードしました。H.265はたまに再生できないケースがあるためです。

ですが、両方とも再生できないとのことでした。NVENCのハードウエアエンコードでしたファイルは再生できないとのとこなのです。

ハードウエアエンコードができないなら、CPUエンコードです。

H.265は時間がかかるため、H.264でエンコードしました。

再生できるかを確認してもらうために、最初の5分をエンコードして再生を試してもらいました。そしたら、再生できるとのこと。

なので、3時間分をエンコードしました。

が、動画の最初のフレームは表示されるものの、再生されないのです。

ファイルサイズの問題かと思い、1920x1080だけでなく、1024x576や768x432にしてファイルサイズを小さくしましたが、それでも再生できないとのこと。

その際参考にしたのは、以下のページです。

また、いかのページにあるように「YUV 4:2:0」のオプションを指定してエンコードしましたが、事象の解消には至りませんでした。

mpeg2なら汎用性が高いだろうということで、こちらでもエンコードしました。

以下のパターンでエンコードしましたが、やはり最初のフレームは表示されるものの再生できないとのこと。

なお、Windows Media　Playerでは再生できるとのこと。ある要件でWindows Media　Playerで再生できないとダメとのこと。

上記まではCentOS22.04にてffmpegを使用していました。

Linuxがダメなんだろうと予想。Windowsで再生するには、Windowsでファイルをエンコードすればいいのではないかと思い、AWSでWindowsサーバを構築しました。

変換ソフトには以下のTMPGEnc Video Mastering Works 7の体験版を使用しました。

このソフトでwmvのエンコードを実施しました。

そしたら、再生できたとのこと。ファイルサイズも2.5GBでファイルサイズも要件に合致することができました。

ということで、今回の結論はWindows Media　Playerを使うならwmvでエンコードが吉ということ。

Windows Media　Player以外なら、ハードウエアエンコードのH.265も再生できました。なので、Windows Media　Playerを使いたいという要件限定だと思います。